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メダルを獲得するための3つの改革案
次の五輪は東京での開催となる。グループリーグ突破は最低限のノルマで、願わくはメダルを獲得したい。そのためにはどうするべきか。4大会続けてU-20W杯への出場を逃しているため、育成年代の育成・強化を見直す必要があるのは間違いないが、五輪代表の強化に絞れば3つの改善点が挙げられる。
一つは『立ち上げの時期を“さらに”早める』こと。14年1月にAFC・U-23選手権が新たに創設。今年1月の第2回大会がリオ五輪のアジア最終予選を兼ねることになったため、第1回大会に合わせ、14年1月にU-21日本代表は立ち上げられた。これは通常よりも半年以上も早い結成だったが、手倉森誠監督は就任したばかり。選手選考は日本サッカー協会主導で行なわれ、第1回大会を強化の場として生かせなかった。
今年10月のAFC・U-19選手権に出場するU-19日本代表は、東京五輪世代となる。彼らがそこで敗れれば来年早々にも、また来年5月のU-20W杯に出場できたら、その年の夏にも東京五輪へ向けた代表を結成し、18年1月の第3回AFC・U-23選手権を万全の準備で迎えたい。
続いて『国際Aマッチデーに強化を行なう』こと。今回は「クラブでの成功が一番」(霜田正浩ナショナルチームテクニカルダイレクター)との方針で、長期合宿や海外遠征は控えられた。代わりにJリーグの日程と被らない程度の短期合宿が組まれ、練習試合が繰り返された。
クラブ重視の方針に異論はないが、練習試合では国際経験が積めず、チームの強化にも個人の成長にもつながらない。そこで国際Aマッチデーに活動するという案だ。これならJリーグと被ることがなく、欧州組を招集することもできる。A代表も同時に活動するため予算はかかるが、地元開催の五輪だからこそ、特別な予算を組むべきだ。
最後は『オーバーエイジの融合を早める』こと。今回オーバーエイジが合流したのは出発直前で、直前合宿では彼らの融合に時間が割かれた。これでは万全の状態で初戦を迎えられない。
東京五輪では少なくとも20年の第4回AFC・U-23選手権以降は候補となるオーバーエイジ数人を加えて強化を図り、直前まで“融合”に時間と神経が割かれることなく、万全の状態で開幕を迎えたい。(飯尾 篤史)