Photos: © J.LEAGUE PHOTOS
「4年後への戦いは、もう始まっているんですよ!」
日本のリオ五輪での挑戦が終わった日本時間の8月11日、その夜に行われたSBSカップへ臨んだU-19日本代表のスタッフの一人がそんな熱い言葉を発していた。現“U-19日本代表”は4年後の東京五輪における“U-23日本代表”を意味している。
高卒1年目〜早生まれの高卒2年目が中心となるが(リオで言えば、大島僚太や遠藤航ら)、現在この世代でJ1にて完全なレギュラーと言えるのはDF中山雄太(柏)のみ。中山はリオ五輪予選の予備登録メンバーにも飛び級で入っていた世代の看板選手だ。貴重な左利きのDFであり、中盤でプレーできる幅の広さも魅力で、主将候補と言える人間性もある。 後方の柱が中山なら、前線の柱は小川航基(磐田)である。これまた日本では珍しい“ザ・ストライカー”。先の高校選手権での活躍も記憶に新しいが、高卒1年目の今季は磐田で悪戦苦闘中。もっとも、小川以外の高卒ルーキー組も軒並み苦戦しているのだが。
14年のブラジルW杯にトレーニングパートナーとして帯同していたFW杉森考起(名古屋)、MF坂井大将(大分)といった大きな期待を受けていた選手たちもいるが、彼らもそれぞれ苦闘中だ。
その下の年代、現・高校3年生(リオで言えば、浅野拓磨、中島翔哉、植田直通ら)では、FW岩崎悠人(京都橘高→京都)の名前が真っ先に挙がるだろう。左足に魔法を込められる堂安律(G大阪)、左利きの左SB舩木翔(C大阪U-18)、大型センタープレーヤーの冨安健洋(福岡)といったU-19日本代表の主力級に加えて、今年から大きく評価を上げているDF原輝綺(市立船橋高)も今年の10月に開催されるAFC・U-19選手権のメンバーに絡んできそうなタレントだ。
そのさらに下、高校1、2年生の世代(リオで言えば、井手口陽介)は五輪に入ってくるのが難しい年代になるが、FW中村駿太(柏U-18)、DF橋岡大樹(浦和ユース)、GK大迫敬介(広島ユース)といった選手たちはすでに上の世代の代表に絡んでいる。
また高校1年生の世代はタレントぞろいで、高さとガッツのDF瀬古歩夢(C大阪U-18)、“左利きの岩波”と言うべきDF小林友希(神戸U-18 )、戦える技巧派MF福岡慎平(京都U-18)、技巧とセンスが抜群のMF平川怜(FC東京U-18)などなど名前を挙げていけばキリがない。
そして現・中学3年生(リオで言えば、いない)にもFW久保建英(FC東京U-18)という“可能性”を持った選手がいる。そしてもちろん、現時点での“圏外”から伸びてくる遅咲きタレントの台頭にも大いに期待したい。(川端 暁彦)