2度のリード、さらに終了間際に長谷川に決定的な場面が訪れたことを考えると、清水にとっては勝ち点2を落としてしまったと考えることは当然だ。
清水の先制は8分、白崎のパスカットから、左サイドに開いていた北川の折り返しを、チョン・テセがDFの裏で合わせた。同点に追い付かれてからの2点目は47分、再びカウンターから。北川の斜めのパスに抜け出したチョン・テセが決めた。
だが、この時間帯を除くと、山口にボールを支配される厳しい試合だった。26分の1失点目は、三幸にペナルティーエリア内に柔らかいボールを落とされ、飛び出した福満の折り返しを、島屋に詰められた。2点目は、サイドでボールを持った廣木を二人がかりで挟みに行ったものの、止め切れず間を通され、加藤のクロスを止めに入った河井がハンド。庄司にPKを決められ再び同点に追い付かれた。
失点は完全に崩されてのもの。ボールを回され続けると、危険な場面もいずれ作られる。チョン・テセが「ファウルを恐れて球際に行かないところが多過ぎる」と指摘したのは、長らく改善し切れていない課題だ。ここを何とかしない限り、勝ち点3獲得には常に困難がつきまとうだろう。(田中 芳樹)