8日で3試合を戦うタイトな日程の中、熊本、清水とのアウェイ2連戦を終えて、中2日でのホームゲームに挑んだ長崎。同じく前節から中2日でアウェイ連戦を迎えた金沢。長崎は5名、金沢は3名の選手を入れ替えて試合に臨んだが、互いの守備を破るには、連戦の疲労があまりにも大き過ぎた。 長崎はボールを支配しながらも、金沢の引いた守備ブロックを崩す連動性や鋭さを欠き、長いボールを使って前線のアン・ビョンジュンを起点に攻めた金沢は決定力を欠いた。停滞感の打破を狙った長崎は、後半開始からパク・ヒョンジンを投入。ワイドからの攻撃を活性化させるが、それが全体に波及することは少なかった。
一方の金沢も何度か決定的なチャンスを迎えたが、GK大久保が守る長崎ゴールを破ることはできず、試合はそのまま0-0で終了した。
「勝ち点3は取れなかったが、選手は90分集中して頑張ってくれた」。試合後、金沢の森下監督が安堵した表情で試合を振り返ったのに対して、「内容的にドローでも仕方がない」と語る高木監督の表情には勝ち点を『2』逃した無念さが表われていた。それはそのまま、残留争いの渦中にいる金沢と、中位から上位へ向かいたい長崎の違いなのだろう。痛い勝ち点1だったのか、手堅い勝ち点1だったのか。疲労の中でそれぞれが得た勝ち点の本当の意味は、今後の戦いが進むにつれて明らかになっていくはずだ。(藤原 裕久)