Photo: Atsushi Tokumaru
大一番に臨む川崎Fだが、負傷者が続出している。リオ五輪から帰国した大島がその苦境を救ってくれるかに思われたが、帰国直後にインフルエンザを発症。「帰りの車でも咳き込んでいた」(原川)。今節、大島の出場は難しそうだ。
先々週に車屋が離脱し、2ndステージで台頭してきた橋本もふくらはぎ痛で離脱。タイトルを争う相手に連敗が許されない中で、チーム状況は良いとは言えない。
その中で勝ち点3を取るために指揮官が出した答えは、システムの変更だった。今節は[3-4-3]で臨むことが濃厚だ。浦和の[3-4-2-1]のシステムに対応する意味合いもあるだろうが、最も大きいのは「左SBがいない」(中村)こと。車屋だけでなく、登里も戦線を離脱しており、前節は武岡がこの位置を担ったが、やはり本職ではないぶん、力を発揮することができなかった。となると谷口を左SBで起用する手もあるが、そうするとCBが手薄になる。エドゥアルドと井川の2枚を並べることはできるのだが、前者は前節で右肩を脱臼し、万全な状態ではない。そう考えると、攻撃的なチームの基盤を崩さず、各々の特長を発揮できるのは[3-4-3]という結論に辿り着いた。
特に前述の武岡に関しては川崎Fで最初にポジションをつかんだのが3バックの右だった。3バックの左に入ることが濃厚な谷口も「自分が得意なところでやってもらうほうが良いし、逆に自分は左のほうをやったことがあるのでそこの強みも出していければと思う」と前向きに語る。大一番を前に急きょシステム変更を余儀なくされたが、長いシーズンではこうした正念場はいくつか訪れる。こういう時期、そしてこういう相手だからこそ、チームの真価が問われる。(竹中 玲央奈)