■大宮アルディージャ
自分たちのすべきことを明確にし、細部では仙台対策
2ndステージも残り9試合となった段階で、年間勝点8位に付ける大宮にとって現実的な目標は勝ち点7差の4位・広島を捉えることだろう。その広島とはルヴァンカップ準々決勝終了後の9月10日、2nd第11節で対戦する。年間上位進出への望みをつなげるためにも、順位の近い仙台との今節、そして次節の甲府戦で勝ち点を積み上げたい。
ここ最近の戦いぶり自体は決して悪くないが、結果として表れていない。前節・横浜FM戦(1△1)では相手の出方にアジャストしながら先制に成功し、連勝まであと一歩のところまで持ち込んだものの、最終的に同点とされた。「自分たちがしたい守備、しっかりブロックを敷いて真ん中を固めて奪ってカウンターや、アキさん(家長)を使って遅攻というのは、全体をとおしてできていた」(江坂)。もっとも、勝利に届かないということは何かが足りないということ。今週のトレーニングでチームは攻撃時のオーガナイズを確認し、より安定して試合の主導権を握っていくための鍛錬を重ねた。
「仙台が、というよりは、自分たちのチームのコンビネーションのところを引き出さないといけない。イメージはあるけれど、実際のゲームになるとズレがある。もう少し意識合わせをしていきたい」と渋谷監督。総体的には悪くなくても、ちょっとしたズレが原因となって勝利につながっていないという見立ての下、調整を行っている。
自分たちのなすべきことをより明確にしながら、細部では仙台の戦い方に対応して詰めていく。その作業の徹底によって、再び勝利のサイクルを引き寄せていく構えだ。(片村 光博)
■ベガルタ仙台
どの選手も、相手陣内でのイメージを共有したい
依然、負傷者が多い仙台だが、前節は上位の柏を相手に4-2で勝利。総合力を上げている。
前節を欠場した選手のうちリャン・ヨンギは全体練習に合流しており、今節での復帰も見えてきた。彼のほかにも、前節で代わりを務めた藤村に加え、茂木や水野、パブロ・ジオゴなど2列目での先発候補になれるコンディションの良い選手は多い。
最終ラインでは、渡部と大岩のCBの脇を誰が固めるかがポイント。両サイドができる小島が、前節に左SBで名乗りを挙げた。だが、2試合連続で試合途中の厳しい時間帯に左SBとして結果を出した藤村も、本職ではないとはいえ「周りとともにできることが増えてきた」と意欲を見せる。スタミナに不安を抱えながらも前節に90分間右SBを務めた菅井と合わせ、うまく回していきたいポジションだ。
そして、誰が出場するにしても必要なのが、相手陣内でのボールカットをさらに多くの決定機につなげるためのイメージ共有。前節は大量4点を奪ったが、シュートは4本にとどまった。2トップの決定率に頼り過ぎず、決定機を増やしたいところだ。
また、これは大宮との前回対戦の反省にもつながる。1st第12節(0●1)では家長を捉え切れず、決勝点も許してしまった。「一番のキープレーヤーにもっとフタをしなければいけない」と渡邉監督は反省した。彼をもっと高い位置でプレッシャーの中に閉じ込めることで、ボールを奪う回数もその先の決定機も増やしたい。
仙台はどのようなメンバーを組むとしても、相手陣内で家長を中心とした攻撃を寸断し、多くの決定機につなげるイメージを共有しなければならない。(板垣 晴朗)