［柏］リオで得た手ごたえと悔しさ。視線はすでにA代表へ

Photos: Atsushi Tokumaru
　リオ五輪の2試合でゴールマウスを守り、悔しさと同時に手ごたえも得た中村と、バックアップメンバーという立場上、残念ながらピッチに立つことはできなかった中谷。遠い地球の裏側で多少明暗が分かれる形となったが、帰ってきて口にした言葉は同じだった。
「ここからはA代表を目指してやっていく」
　今後に向けて、中谷が「もう試合を見るのはイヤ。（早く）試合に出て、レイソルで頑張りたい」と意欲を燃やせば、中村も「シュートに対する反応など、通用する部分もあると感じた。これからは五輪で得たことを還元して、レイソルでやっていきたい」と冷静に口にした。
　チームとしても守護神とディフェンスリーダーへの期待は大きい。彼ら二人がそろって不在の間、2連敗を喫し、「順位を落とせない中での2連敗は本当に痛い。正直、試合内容ももったいない」と中谷が振り返った前節・仙台戦（2○4）はミス絡みから4失点。結果論ではあるが、柏にとっていかに二人の存在が大きいかを痛感させられる結果となった。
　今節・名古屋戦からA代表への道は始まる。“柏から世界へ”飛び出し、世界を体感してきた若武者が、今回の経験を生かして順調に成長していけば、再び日の丸を背負ってプレーする日はそう遠くないだろう。 （須賀 大輔）…