メダルラッシュが続くリオ五輪。連日、日本勢の活躍に列島が沸いている。「ブラジルでは日本の活躍が取り上げられてはいなかったから、帰国してTVをつけると、『こんなに五輪で盛り上がっていたんだ』とあらためて感じた」。そう話す室屋は、驚きながらもどこか悔しさをにじませていた。
決勝トーナメント進出を逃した手倉森ジャパン。その主軸を担った室屋と中島が17日、FC東京の練習場に帰ってきた。合流初日からいきなり午前・午後の2部練習をフルメニューでこなし、実戦形式のトレーニングでは、中島のキレの良さが際立った。果敢に突破し、クロスからアシスト。さらにはGKを冷静にかわしてゴールも決めた。室屋も負けていない。森重の右隣に入ると、球際で激しくプレー。久しぶりのチーム練習でも声を張り上げて指示も飛ばした。
五輪で感じた、悔しさと手ごたえ。彼らはすぐにでもチームで、Jのピッチでそれらをぶつけたい一心だ。「あの舞台で感じたレベルを、Jリーグでも維持していかないといけない。パワー、スピード、すべてにおいて相手が数段上だった。日本が強くなるためには、僕らもそこを意識してプレーしないといけない」(中島)、「もう五輪代表は終わって、ここからはJリーグで活躍することがすべて。もっとできたという気持ちもあるけど、欧州や南米相手に日本人の積極的なプレーが通用するという感覚も得られた。それをすぐに日本のピッチで表現したい」(室屋)。 ブラジルで戦っている最中に、チームは監督交代を断行した。球際に激しく行く篠田監督のスタイルは、二人の良さが出やすいとも言える。「ボールを奪う、ゴールを奪うはサッカーの基本。勝利に貢献したい。マリノス戦は出る気満々」(中島)、「練習から篠田さんの激しさは伝わってきた。自分もそういう特長の選手なので、思う存分出していきたい」(室屋)。次は青赤の勝利のために。二人の力が、チームに必要だ。(西川 結城)