Photo: Norio Rokukawa
常に先行した川崎F。浦和は好機を生かし切れず
頂上決戦。結果によって年間勝点も2ndステージの順位も入れ替わる可能性があった注目の一戦は、2分に右サイドの崩しから浦和がチャンスを迎えれば、9分には中央の崩しから川崎Fが良い形を作る。最終的には中村から小林へのスルーパスがズレたものの、攻撃的な両チームらしくアグレッシブな立ち上がりを見せた。そんな中で先制点が生まれたのは15分だった。エドゥアルド・ネットのブロックからこぼれ球を拾った大久保が右サイドに展開すると、小林が相手をかわして中央に折り返し、中村がシュート。これが決まって川崎Fが先制する。
しかし、浦和も譲らない。ラインを下げて守る川崎Fに対して、後方で落ち着いてボールを回しながら機を見て前線に素早くボールを送って押し込むと、28分にこぼれ球を拾った森脇がペナルティーエリア右に侵入して折り返し、これを李が押し込んで同点に追い付いた。
後半は互いに相手の攻撃を警戒しながら、ボールを動かしてスキをうかがう展開が続く。その中で、より攻撃に出てチャンスを作ったのは浦和だった。しかし、勝ち越しゴールは再び川崎F。74分、体調を崩しながら先発出場した大島が巧みなドリブルとパスでペナルティーエリアに侵入すると、大島のパスを受けたエウシーニョがクロス。これを中野の負傷交代によってピッチに入った森谷が後ろから飛び込んで押し込み、浦和戦2年連続3点目を奪う。浦和は終了間際の88分に駒井のクロスから武藤がフリーでシュートを放つチャンスを迎えたが、ボールは枠の上を越えて、この試合2度目のゴールを奪うことはできなかった。
前節、1stステージの浦和戦(第8節・0●1)以来リーグ戦17試合ぶりに敗れた川崎Fが、そのリベンジを果たすとともに、連敗を免れた。一方、浦和は11試合ぶりの敗戦。この結果によって年間勝点で川崎Fが浦和に5ポイント差をつけ、2ndステージも得失点差で再び首位に浮上した。(菊地 正典)