磐田が最後の最後に勝ち点1をつかみ、4連敗を阻止した。
先制したのはアウェイの鳥栖だった。12分、キム・ミヌのパスをカットしようとした磐田のパパドプーロスがまさかのミス。そのこぼれ球に詰めていた鎌田が落ち着いてゴールへ流し込んだ。
「ありえない失点で、メンタル的に少しやられたかなと思う」と名波監督は振り返ったが、キャプテンマークを巻いた上田は「下を向く選手はいなかった」とチーム全体がすぐに気持ちを切り替えていたと明かす。その後は磐田も相手ゴール前へ侵入していく。
30分、左クロスに走り込んだ川辺がポスト直撃のヘディングシュートを放った。小林の移籍で空いたトップ下で先発出場した20歳のMFが存在感を発揮。ゴールへ向かうプレーを何度も見せ、攻撃をけん引した。その姿勢はチーム全体に伝播し、スタジアムのボルテージもどんどん上がっていく。
そして、後半ロスタイムにドラマが待っていた。森島がPKを獲得すると、これをジェイがきっちり沈め、試合を振り出しに戻した。
磐田としてはこれで状況が劇的に変わることはないだろうが、価値ある引き分けなのは間違いない。(青木 務)