6試合ぶり先発起用の金子が指揮官の期待に応える
自動昇格を狙う清水が、4連勝でJ1昇格プレーオフ圏争いに食い込もうとする横浜FCを一蹴した。
横浜FCの勢いを清水が警戒していたことは確かだ。チョン・テセと2トップを組んだのは金子。「(守備で)相手のボランチを警戒するのと、(攻撃で)相手のボランチが食い付いたときにモビリティーを発揮してバイタルを攻略する」狙いがあったと、小林監督は明かす。 立ち上がりは最終ラインの裏を狙った横浜FCの攻撃にバタついたものの、「相手の選手の特徴が分かりやすいタイプだったので、そこをしっかり抑えてセカンドボールを拾えるようになると自分たちのペースになると思っていた」(河井)という清水が次第に流れを掌握。下がり始めた横浜FCの守備ブロックのわずかなスキを逃さず、ショートパスとドリブルで引き付け、空いたサイドに展開し、フリーでクロスが入る場面が増えた。
ハーフタイムに「サイドを変えさせないようにしてボールを奪い切ろうと」(佐藤)修正した横浜FCだったが、47分に河井のクロスをチョン・テセが落とし、走り込んだ金子が押し込み清水が先制。さらに53分には枝村から白崎に大きなサイドチェンジが通り、金子に預けてペナルティーエリアに侵入した白崎が松原からのクロスを頭で叩き込んで追加点を奪った。
「あの10分くらいの間にうまくスキを突けた」と小林監督。そこからは引いて守備を固め、横浜FCにほとんど決定機を与えず逃げ切った。6試合ぶりの先発起用だった金子は守備での貢献が光り、自身の先制点はもちろん追加点にも絡んだ。指揮官も「良い仕事をしてくれた」とねぎらった。2位の松本に勝ち点差6に迫る、清水にとっては会心のゲームだった。(芥川 和久)