同じ[3-4-2-1]のシステムを採用するチーム同士の対戦で、ゲームプランどおりに戦っていたのはアウェイの愛媛のほうだった。
立ち上がりから、高い位置でプレッシャーを掛けてボールを奪い、DFの背後を突いて攻めようとした長崎だったが、試合後の高木監督が「統一感がなかった」と評した内容に終始。マッチアップで後手に回り、セカンドボールも愛媛に奪われ、ほとんど決定機を作ることができないまま時間が過ぎていく。
対する愛媛は、後半に白井、阪野、鈴木を投入し、87分に自陣ゴール前からのカウンターを、最後は鈴木が決めて先制に成功。まさに愛媛の意図していた最後の20分で勝負するというプランどおりのゲームだったが、1点をリードしてからの愛媛は、「勝ち方を忘れてしまったのか」(木山監督)というような落ち着きのない守備に終始。
一方、それまで「やるべきことができていなかった」(高木監督)長崎だったが、受け身に回った愛媛を攻めて、後半ロスタイムに、梶川がゴールを決めて同点とし、試合はそのまま1-1の引き分けで終了。
愛媛にとっては勝利寸前までいきながら勝ち切れず勝ち点1に終わった。長崎にとっては、最後に追い付いて勝ち点1は得たものの、「いつもやるべきことが残り数分以外は出なかった」(高木監督)という、文字どおりの痛み分けとなった。(藤原 裕久)