試合をとおして重心を低く保ったのは松本。割り切って山口にボールを持たせ、サイドチェンジや縦パスで揺さぶられても釣り出されず、バイタルエリアへの侵入をことごとく防いでいく。ただ、攻撃は前線の3枚に頼ることになり、43分に石原がミドルレンジからシュートを狙ったり、後半にはカウンターから高崎が決定的なチャンスを作るが、単発攻撃は山口のGK村上の好セーブにはね返される。セカンドボールも拾えず、反復攻撃もできなかった。
対する山口も前後半ともにボールは保持していたがゴール前にスペースはなく、シュートを打てたとしてもミドルや得意とはしてないクロスからのヘッドなどで枠は捉えられなかった。
打開を図るべく後半にはスピードを武器とする加藤を投入。その加藤は78分、自陣から持ち出してペナルティーエリア内までドリブルで入り込んだが、シュートモーションに入る前につぶされてしまい、ゴールを引き寄せることはできなかった。
最終盤はオープンな展開になり、互いにカウンターからようやくゴール前までボールを持ち込むようになるが、両チームのFWは決定力を欠いた。蒸し暑さの残る酷暑の一戦はスコアレスドローで幕引き。山口のゴール前への侵入を封じた2位・松本だったが、守備はハマっても攻撃面では決定機を決め切れず、足踏みの勝ち点1となった。(上田 真之介)