■横浜F・マリノス
前節で2nd無敗に幕。選手、システムとも変更か
横浜FMは前節のFC東京戦(0●1)で2ndステージ初黒星を喫した。そのことで先発のメンバー変更が決断しやすくなった背景はたしかにあるだろう。最近は先発の顔ぶれが固定され、チーム内に競争原理が働いていなかった。“2ndステージ無敗”という事実が指揮官の決断を遅くしていたとも言える。
今節はマルティノスが累積警告によって出場停止となり、FC東京戦の後半に負傷交代した中町の欠場も決定的。つまり前節と同じ11人で戦うことは物理的に不可能で、喜田が出場停止から復帰するという要素もある。中盤の底は喜田と兵藤が新たにコンビを組み、マルティノス不在の右サイドハーフには遠藤渓太を起用する見込みだ。10試合ぶりの先発となる兵藤は「久しぶりに先発のチャンスなので結果を出したいが、自分一人で結果を出せるわけではない。でも気概を出すことは大事」と言葉に力を込めた。
変化はそれだけにとどまらない。最前線の組み合わせにもテコ入れを行い、システムを[4-2-3-1]から[4-4-2]へ変更。最前線には伊藤が入り、セカンドトップの位置にカイケがスライドする。1トップとしては物足りなかったカイケがこの位置でどのようなプレーを見せるか興味深い。タッグを組む伊藤は「カイケは少し下がった位置でボールを受けたがる性質がある。自分はなるべく高い位置で我慢する」と狙いの一端を明かす。システムこそ2トップだが、トップ下にカイケを起用するイメージに近い。
前節の黒星によって2ndステージの優勝争いは厳しい状況に追い込まれている。だが、ここで敗れて2連敗を喫すれば、トリコロールは今季も中位から抜け出せずにシーズンを終えることになるだろう。(藤井 雅彦)
■鹿島アントラーズ
ここ2試合同様、先制点で試合を優位に運びたい
3連敗のあと2連勝と少し息を吹き返してきた。しかし、この2戦の相手はいずれも降格圏で苦しむ福岡と湘南だった。復調具合は今節に勝ってこそ分かるもの。2ndステージに入って好調な横浜FMは格好の対戦相手となる。
ただ、連勝の波に乗って週明けを迎えたかと言えばそうでもない。勝ったとはいえ前節・湘南戦(1◯0)は内容に乏しかっただけでなく、途中交代を命じられた金崎が激怒。監督に反抗的な態度をとりチームの和を乱していた。
金崎は、試合翌日に監督に謝罪、チーム全体にも迷惑をかけたことを深く反省し一件落着したが、チームの統制に問題がないかどうかは結果で示すことしかできない。その意味でも今節は非常に重要な試合である。
残念なのは遠藤康が再離脱してしまったこと。肉離れも癒え、この試合に向けて調整を続けてきたが、24日の練習で肉離れを再発。出場は厳しいと思われる。しかし、前節途中出場の柴崎は、頭からピッチに立つこともできるだろう。
ここ2試合は守備のバランスを崩さないことを重視して粘り強く戦い、先に得点を得ることで試合を優位に運んできた。その狙いは今節も変わらないだろう。
ただし、それは相手も同じ。横浜FMは堅い守備を持つだけでなく、セットプレーの精度もある。ディフェンスラインの山本は「相手の守備は堅い。辛抱強く戦う必要がある。まずは先に点を取られないこと」と警戒する。個の能力の高い横浜FMにも、まずは無失点を目指す。(田中 滋)