■大宮アルディージャ
今季の対戦成績は2分。“勝利を逃した”教訓を生かす
今季のリーグ戦での両者の戦績は2分。大宮視点に立つと、いずれも終盤に追い付かれて“勝利を逃した”という印象の強いゲームだった。奇しくもリーグ戦前節・甲府戦(2△2)も同様に終盤の失点によって引き分けているだけに、教訓を生かすというだけでなく、自分たちの課題を解消するという分かりやすいポイントを持って臨む形になる。
もちろん、2試合合計スコアで決まるノックアウトステージでは普段とは違う意識も必要だ。渋谷監督が「もちろん勝ちにいくことは忘れないが、アグレッシブさとコントロールを間違えないようにしていければと思う」と展望するように、ホームでの第1戦でアウェイゴールを与えないことは明確に意識しておくべきだろう。仮に1点を奪われたとしても、取り返すためにバランスを崩すような事態は避けなければならない。
メンバー的にはリーグ戦から大幅な変更が見込まれる。「リーグ戦のコンディション、日曜日(9月4日)の第2戦を含めて考えていく。90分で終わるわけではなくて、180分プラス延長戦の可能性もある。相手がどう戦ってくるかは分からないが、われわれには(出番を)待っている選手がいる。そういう選手を使っていきたい」(渋谷監督)。グループステージでは多くの選手を入れ替えて躍進を果たしたが、ノックアウトステージでも同様の流れになりそうだ。
誰が出ても戦えるというのは、今季の大宮の強みの一つ。第2戦を優位な状況で迎えるためにも、培ってきた総合力を示したい。(片村 光博)
■横浜F・マリノス
1.5列目に齋藤学。攻撃に“迫力”をもたらす
リーグ戦でのタイトル獲得が難しい状況にある横浜FMにとって、ルヴァンカップは目に見える成果を得られる可能性を大いに残している大会だ。ボランチとしてチームの主軸を担う喜田は「自分はどの相手にもMAXの力でプレーしている。リーグ戦だからとかカップ戦だからということはない。でもタイトルが近い大会だし、そのチャンスもあると思っている」としっかり頂点を見据えている。普段のリーグ戦とは異なるレギュレーションの中で勝負強さを発揮したい。
目指すはタイトルであり、勝利だ。そのために直近のリーグ戦(J1・2nd第10節・鹿島戦・2△2)からメンバーを落とすことはない。中村や中町、下平といった主力の実戦復帰はもう少し先になりそうだが、それらを除けば現状のベストメンバーで臨めそうだ。
とはいえ、この第1戦で勝敗は決まらない。大勝しても大敗しても、第2戦が残されている。ただしベターな結果は「失点ゼロで1点以上取ること」(兵藤)。まずは守備に軸足を置いてゲームを進め、失点しないことが肝要だ。今季の大宮戦は2戦2分だが、いずれも先制点を許して難しい展開を余儀なくされた。その反省を踏まえて不要な失点を減らしたい。
そしてこの試合からは齋藤を中央に配置変更してゴールを狙う。両サイドにマルティノスと前田を加えたアタッカー陣はスピーディーかつパワフルだ。彼らがエリク・モンバエルツ監督の「スピードがあって個人で打開できる選手が必要」という言葉を具現化する。持ち前の堅い守備から前線の個の能力を生かし、横浜FMはアウェイゲームでの先勝を狙う。(藤井 雅彦)