■横浜F・マリノス
アウェイゴールを生かし、狙うは逆転勝利
1-2で敗れた第1戦は、特に前半の内容が芳しくなかった。大宮のプレッシャーにミスを連発し、まったくボールをつなげない。ボランチとして先発した兵藤は「前半に関してはサッカーができていなかった」と首を横に振った。前半はセットプレーから放ったシュート1本のみで、決定機はなかった。
それでも後半になんとか立て直し、金井がアウェイゴールを奪った。最後はまたしてもお粗末なミスから決勝ゴールを献上したが、奪った得点が準決勝進出への希望となる。「最高ではないけど最悪ではない結果」。試合後、そう言って第2戦に視線を向けたのは金井のゴールをアシストした右SB小林だった。
目指すは無失点での勝利だ。複数得点は必要ない。最少得点差だとしても1-0での勝利は、横浜FMの勝ち上がりとイコールの意味を持つ。第1戦で敗れはしたが、低調な内容にもかかわらずGK榎本の活躍で2失点に留め、そしてアウェイゴールを奪った。その価値は4日後の戦いが終わって初めて分かる。
まだ前半90分が終わっただけ。「これで(準決勝進出)条件は出た。どちらがうまく戦えるかも重要になる」と栗原は第2戦を見据えた。後半90分を勝利で終わり、トリコロールは逆転での準決勝進出を目指す。(藤井 雅彦)
■大宮アルディージャ
気圧されることなくアグレッシブに戦う
第1戦を2-1で制した大宮にとって、アウェイでの第2戦はリードをどう生かしていくかが大きなポイントになる。勝利を収めたとはいえアウェイゴールを許しているため、守り切る意識だけでは一つの失点が致命傷になってしまう。「ホーム&アウェイではアウェイゴールの価値は高い。やられたくなかったのが本音だけど、次のアウェイで先制点を取りにいかないといけない」と家長。良い意味で第1戦と同じように、アグレッシブな攻守を実現して序盤から試合を掌握していきたいところだ。
第1戦では中盤でボールを落ち着かせながら、家長、江坂を中心にサイドからディフェンスラインの裏を突く攻撃がハマった。第2戦でも狙いどころは大きく変わらないはずだが、横浜FMがより前に出てくることも想定されるだけに、気圧されてやるべきことを見失ってはならない。
「後ろに引いたらやられると思うので、ラインをしっかり高く保ってフットボールをする。ボールを持つときは持って、相手の力を少しでも削ぐようにしないといけない」(渋谷監督)
アウェイでも強気の戦いを継続し、自分たちの力でクラブ史上初のベスト4をつかみ取る。(片村 光博)