中3日で修正能力の高さを発揮した浦和
ペトロヴィッチ監督は激怒した。「非常に不満。腹立たしい試合」。圧勝できた展開を僅差で終えたことへの憤りだった。ただ、この試合で浦和が見せたのは、わずか4日前にJ1・2nd第10節(1●2)で対戦して敗れた神戸に対する、修正能力の高さ。浦和が準決勝進出に近付く、価値ある勝利を挙げた。
開始わずか6分だ。神戸のアグレッシブな守備の逆手を取る形で、那須が神戸の最終ラインの背後にフィード。「武藤が良い動きをしてくれた。あとは後ろの精度」と自覚して送ったボールを武藤が受け止め、ゴール前での折り返しを逆サイドのシャドー・高木が冷静にゴールに押し込んだ。
この得点がチームを「落ち着かせた要因」と武藤は話す。後方からじっくりボールを動かし、裏や中盤のスペースに浮き球のパスを送る。球際に素早く強く寄せ、前回対戦で2発を浴びた神戸の超速カウンターの起点を封じた。35分に、GK大谷がレアンドロにボールを奪われ失点したが、その6分後には高木が高い位置でパスカット。ドリブルで運び、最後はズラタンが沈めてすぐさまリードを奪った。
後半には興梠、李も投入。リードを奪っている中での落ち着きを維持し、神戸の焦りを引き出していく。
「相手のストロングな攻撃を怖がらずに」(那須)戦うことを共有していた浦和は、ブロックを堅くし、攻撃は前線と両ウイングバックが主導。リスク管理を徹底しながら神戸から勝機を奪い去った。
ペトロヴィッチ監督は激怒したが、浦和は前回対戦のリベンジに成功。「勝つことが非常に大事だった」と那須は胸をなでおろす。アウェイゴール二つを奪い、浦和がトータル180分の前半戦で先勝を飾った。(小野 慶太)