試合前から「得点を取ればいろいろな部分で変化が出てくる。まずは1得点を取るということが重要だと思うので、そのためにやっていく」(渋谷監督)という姿勢を貫く覚悟を示していた大宮は、第1戦と同等以上のアグレッシブさを持って試合に入った。2分にはマテウスが右サイドを抜け出し最後は泉澤のシュートが横浜FM・榎本の守るゴールを脅かしている。さらに6分、中央に起点を作った泉澤から和田にスルーパスがとおり、クロスからあわやオウンゴールというシーンを演出した。
試合への入り方に関して言えば、理想的なものに近かっただろう。ただ、横浜FMの反発力も第1戦とは比べ物にならず、10分を過ぎるころからはボールを握れなくなっていった。
もっとも、横浜FMが前半から圧力を掛けてくることは想定内でもある。本来であればボールを奪った際に第1戦と同様に落ち着いてポゼッションしたいところだったが、前に出てくる横浜FMのスペースを突く意識があまりにも強く、一発を狙ってボールをロストする回数が増加。結果として“カウンター返し”を受け、前半終了間際にはまさにその形から失点を喫してしまった。
攻めるしかなくなった後半の戦いぶりは、前半と比べてもアグレッシブさの増したものだった。被カウンターのリスクは増したが、相手陣内での的確なチャレンジによって決定機を量産。しかしGK榎本のファインセーブなどもあってゴールは割れず、0-1のまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。終わってみれば、相手の圧力に屈した前半の内容と結果が最後まで響いた。ルヴァンカップでのタイトルへの挑戦は終わった。ここで得た教訓は、今季の残り試合で生かすしかない。(片村 光博)