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[天皇杯]大分が甲府撃破。チームの成長を示す/甲府×大分 天皇杯2回戦マッチレポート

2016/9/7 6:00


Photo:©ワークフィールド
かみ合わなかった甲府。PK戦の末、痛恨の初戦敗退

 二つのカテゴリー差をブレイクする4つのジャイアントキリングがあった3日の天皇杯2回戦。その一つとなったのがこのJ1・甲府とJ3・大分の一戦だった。試合後、甲府の佐久間監督は、「選手は暑い中、120分間よく頑張ってくれた」と労うコメントを残したが、これには非常に厳しい意味が含まれていた。
 甲府はブロックを作って堅く守るところから始めたかったが、立ち上がりから決定機を作られそうになる場面が目立った。最後の最後で守る。それが甲府の守備のミソだが、意図して最後を守れたのではなく大分のミスに助けられて守れていただけ。J1同士の対戦なら前半から複数失点する質の守備だった。攻撃でもダヴィにはボールが収まらず、5試合ぶりの公式戦出場のチャンスに賭ける森もダヴィとは連係が合わずソロでも空回り。新たなけが人の発生もあってリーグ戦のメンバーの半数を入れ替えざるを得なかった先発陣は後半になってもかみ合わない。
 大分も前線はチャレンジして局面打開を図るが、チャンスの場面でミスを連発し、0-0のまま延長戦に突入することとなった。甲府は延長戦突入直前に、この日はできれば温存したかったドゥドゥとマルキーニョス・パラナを入れて決着をつけようとするが、低速カウンターしか繰り出せず決定機不足。120分ゴールがなく見せ場も少ない試合はPK戦に突入し、8人目を止められた甲府が4年に1度やってしまう初戦敗退(12年も福島相手に0-0のままPK戦に突入。PK戦3-4で敗退)をロンドン五輪に続いてリオ五輪の年でも喫してしまった。
 前出の佐久間監督の労いコメントには見切りをつける意味が含まれていて、厳しい秋を迎える選手が出ることになりそうだ。(松尾 潤)

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