■柏レイソル
優勝争いを意識しながらも、目の前の一戦に集中
本当の戦いがここから始まる。リーグ前節で川崎Fに5-2と大勝し、2ndステージの優勝争いに生き残った柏だが、負けられない戦いは続く。残り試合が少なくなってくる中、優勝のためには勝ち続けて最低でも首位との勝ち点3差をキープしておく必要がある。
今節・ホームに迎えるのは鹿島。ここ最近はピッチ外でのゴタゴタや2ndステージで3連敗を喫するなど、優勝した1stステージと比べると勢いに陰りが見える。ただ、鹿島は鹿島。「結果を出すことを知っているチームというのは強い」と大谷も警戒を強める。
この試合に向けてのメンバーにも注目だ。天皇杯2回戦・奈良クラブ戦(5○2)を回避した伊東純也や中川の復帰は濃厚だが、大谷が戻ってきたボランチやU-19日本代表の遠征から直前に帰ってくる中山がここまで務めてきたCBの変更があるかもしれない。策士・下平監督なら若手の大抜擢も考えられるだろう。
「2ndステージ優勝」という言葉を頭の片隅に意識しつつも、目の前の試合に勝っていくという共通認識をチームからは強く感じる。ブラジル時代もタイトル争いの経験のあるディエゴ・オリヴェイラが言うように、ここからは「地に足を付けて、これまでの取り組みをグラウンドで発揮することが大事」になる。(須賀 大輔)
■鹿島アントラーズ
柏は1stステージ唯一、ホームで敗れた相手
多くの欠場者を抱えながら戦わなければいけなかった天皇杯2回戦・富山戦(3○0)から1週間が経過し、少しずつ選手が戻ってきた。金崎、土居、昌子といった主力選手たちが復帰。前節の横浜FM戦(2△2)で足を痛めていた土居は「やれます。と言うよりやります」と先発復帰に意欲を見せていた。
とはいえ、けが人は減っていない。富山戦で今度は西とファン・ソッコが負傷。先発を安定させられない状況は続く。しかし、代わりに出場が予想される伊東幸敏は「ここで結果を出せるか出せないか、シーズンを振り返る上でも大事な試合になる」と意気込む。対面するのは柏に移籍後、猛威を振るい続けるクリスティアーノ。しかし、臆する様子はない。むしろ、「無失点に抑えれば」と、虎視眈々、ポジション奪取のチャンスと捉えていた。
ただし、柏は1stステージで唯一、ホームで敗れた相手(1st第8節・0●2)。クラブ内でも「柏が一番強かった」という声は多い。石井監督が現場復帰し、ようやく落ち着きを取り戻したところでの対戦には、少なくない不安も付きまとう。だが、主力が戻ったこのタイミングはチームが再結集するチャンス。伊東幸敏だけでなく、チームとして大事な試合となるだろう。(田中 滋)