この試合で横浜FMは、短い間隔での試合が続いたこともあり、先発を変更。スタートから[4-1-4-1]を採用し、この一戦に臨んだ。
エリク・モンバエルツ監督は[4-1-4-1]採用の理由を「守備面で中を閉め、相手のクサビのプレーを防ぐこと」と説明したが、試合が始まってみれば仙台がその中盤で優位に立つ。アンカーのパク・ジョンスの周辺でサポートが足りないと見るや、奥埜と藤村が代わる代わるその周辺のスペースに出没してボールを動かした。しかし、「ボールを動かして、相手を疲れさせて、そこで攻め切るというところを目指したが、決めることができなかった」と奥埜が悔やんだように、前半のうちに勝負を決められなかったことが後に響いた。
仙台はゴール前にボールを運べても、堅牢な相手4バックを崩すアイディアと精度が足りず。逆に横浜FMが中盤のバランスを再整備した後半には、中途半端に前掛かりになったときにボールを奪われ逆襲された。そして83分、齋藤のドリブルに対し前半のようなつぶすポイントを明確化できなくなっていたことが要因で兵藤に決勝点を決められた。攻めているチームが決められないうちにカウンターに屈するという試合となった。(板垣 晴朗)