首位決戦の2nd第9節・川崎F戦(1●2)、そしてアウェイで苦手とする第10節・神戸戦(1●2)に敗れ、リーグ戦に関しては連敗して迎えた今節。「3連敗したら年間順位、2ndステージを戦っていく上で非常に難しい状況になってしまう」とペトロヴィッチ監督も語っていた、精神的な難しさを抱えた試合で、浦和は2ndステージのライバルを蹴落とすと同時に連敗を止めることに成功した。
決して理想的な戦いではなかった。しかし、相手にボールを回される時間帯に「本当はもっと(プレスに)行きたかった」(武藤)中で我慢してブロックを作り、常日ごろから選手が口にしている「行く、行かないのメリハリ」をしっかり付けて試合を進めた。
また、1点目の柏木、2点目の阿部に加え、那須も「しっかり運んでパスの出しどころを探す中で、もう一度やり直すとか、地味だけど相手にとってはイヤなプレー」(宇賀神)を見せるなど、簡単にサイドに出すだけでなく、空いているスペースに持ち上がってから攻撃を展開する、または作り直すことができていた。
ペトロヴィッチ監督は「気持ちに余裕を持った戦いであれば、もっと自分たちの狙いがラクに出せた」と振り返ったが、「こういう状況の中でしっかり結果を残してくれたことに関して合格点をあげたい」と選手たちを称えた。
連敗を止めたことは当然ながら、那須、高木、ズラタンといったルヴァンカップで結果を残した選手たちをそのまま先発で起用しながら勝利したことはチームにとって間違いなくプラスだ。リーグ戦は残り6試合。FC東京戦、広島戦、G大阪戦と、「これからも厳しい戦いが待っている」(武藤)が、タイトルという目標を成就させるためには結果を出し続けるしかない。(菊地 正典)