幸先良く先制したのは讃岐。4分、左サイドで馬場と仲間が連動して金沢DFを翻ろう。ボールを受けた仲間が切り返してクロスを上げ、高木が競り合ってこぼれたところを木島徹が冷静に流し込んだ。試合の流れを呼び込む先制弾だったが、今度は金沢に決定機。11分、クロスからのこぼれ球に反応した中美がシュート。ポストを叩いて得点にはならなかったが、流れを五分に引き戻す。
追加点を狙う讃岐だが、セットプレーのセカンドボールへの寄せの甘さや、マイボールをアピールする間に素早いリスタートから先手を取られるなど、精彩を欠く。すると流れの悪さからか、仲間が相手の執ようなマークを強引に引きはがそうとしたプレーがラフプレーと判断され、前半終了間際に一発退場。ハートは熱く、頭は冷静に。もったいない場面だった。
一人少なくなった讃岐は後半立ち上がり、「さあ、ここから」というタイミングで早々に失点。同点弾を許して流れは一気に金沢へ傾く。前後半通じて20本のシュートを放つなど、幾度も決定機を作った金沢。しかし、シュートがバーを叩くなどもあり、1点止まりに終わった。
勝つための条件がそろった中で勝ち点2を取りこぼした金沢。そして、勝ち点2を取りこぼした上に仲間不在で次節を戦わなければならなくなった讃岐。両者ともに、その痛みは重い。(柏原 敏)