Photo: Atsushi Tokumaru
■鹿島アントラーズ
迫り来る青黒の影。一つでも勝ち点を稼ぎたい
前節・柏戦(0●2)では、クロスからのヘディングで決勝点を奪われただけにジェイの存在は要注意だ。最終ラインの中で175cmと最も身長の低い伊東は「同じミスを繰り返したくない」とマークを外してしまった前節からの成長を誓っていた。
1stステージの対戦(第11節・1△1)ではジェイが欠場しており、今回が初顔合わせになるのも気になるところ。ジェイの高さだけでなく、アダイウトンの速さも警戒せねばならず、守備陣は90分集中を切らさないことが求められる。2度目の古巣対決となる山本脩斗は「流れに関係なく一発で点を取れる」と、磐田の外国籍選手の攻撃力を警戒する。
鹿島は今節もけが人が多い状況に変わりはない。特に2列目は中村充孝、遠藤、ファブリシオと戦線離脱が相次いでいる。そのため今回は、柴崎のポジションを一つ上げる形で戦うことになるだろう。
天皇杯2回戦こそ富山に3-0で勝ったものの、前節は柏に完敗だった。石井監督の復帰が、2ndステージの状況を変える起爆剤になっておらず、気が付けば年間勝点でもG大阪が勝ち点差6まで迫ってきた。いつまでも停滞を続けるわけにはいかない。けが人が戻るまで一つでも勝ち点を稼ぎたい。(田中 滋)
■ジュビロ磐田
大井欠場の中、強力な鹿島の前線を止められるか
前節の神戸戦(3●4)は2点差を追い付く粘りを見せた磐田だったが、試合終了間際に一瞬のスキを突かれて勝ち点を落とした。相手2トップの高い個人能力にかき乱されたが、ボールの出し手へのアプローチが遅れるなど、サックスブルーにもミスがあった。
シーズンも終盤に入っているが、磐田はまだJ1残留安全圏とは言えないポジションにいる。一人ひとりが危機感を持って戦わなければならない。
鹿島も前線が強力だ。「しっかりスライドできるように(スペースを)埋めていかないといけない」と藤田も警戒を強める。2ndステージでは調子を落としている鹿島だが、相手のほうが「格上」(名波監督)であることは間違いない。
今節は大井が欠場となる。2nd第9節・鳥栖戦(1△1)で左大腿二頭筋を負傷したが、前節でスピード復帰。しかし、復帰戦で同じ箇所を負傷した。14日に行った守備陣の連係確認では、パパドプーロスが3バックの中央に入った。ディフェンスリーダー不在の中、磐田がどのような試合を展開するか注目される。2ndステージは1勝と思うように勝ち星をつかめていない。かつて2強時代を形成した鹿島からアウェイで勝利できれば、J1残留にはずみがつくはずだ。(青木 務)