昨日より明日。前節より今節。前節・新潟戦(1〇0)で19試合ぶりの勝ち星を得た名古屋ではあるが、「あれで良しとはしないで、さらに良くしようとは全員が思っていること」(小川)。耐えに耐えた新潟戦は相手がシステムを変えてきたことで守備に人数を割く戦いに割り切ったが、自分たちでゲームを支配していくことが名古屋本来の狙いだ。
「腐るほどある」(闘莉王)課題の中、最たる改善点は相手の対策を前に、いかにポゼッションしていけるかだろう。CBの間にボランチが落ちるなど数的優位を作った状態でビルドアップを行い、両SBが高く張り出すのが名古屋の特徴だが、相手の研究は日に日に進むもの。前線から激しくプレッシャーを掛けられたFC東京戦(2nd第11節・1△1)の後半や、相手が3トップを敷いてきた新潟戦では思うように試合を組み立てられず、ロングボールなどからすぐにボールを失ってしまった。指揮官は今週も継続してポゼッションサッカーの落とし込みを徹底。守備面の約束事はもちろん、ボールの動かし方、人の動き方などにおいてもいくらかのパターンを与えている。
1トップ、守備時は2トップのG大阪は、理論上は数的優位を作れる相手だが、ショートカウンターの鋭さを増す試合巧者がどのような守備体形を採ってくるかは分からない。練習で準備してきた戦いができなかったときに求められるのは、その場に応じた判断と選手同士の頻繁なコミュニケーション。「監督も言っていたけど、監督が与えてくれる選択肢だけにならないようにしなければいけない」(小川)。
だからこそ闘莉王の存在は大きい。ただ、新潟戦では守備面の意思疎通はできたが、それは先制点を奪えたから。それを最低限のベースとし、“ゲーム支配”の面でも同じことをしなければいけない。(村本 裕太)