快勝の鹿島。前節・柏戦から守備を修正
序盤に勢いを持ってゲームに入ったのは磐田だった。迷うことなく外国籍2トップにボールを当て、周りの選手がその周囲に飛び込んでいく。名波監督も「相手を圧倒できた」と自賛する入り方だったが、これを鹿島の守備陣が耐えしのぐ。昌子とブエノが体を張って決定機まで持ち込ませずにいると、徐々に流れは鹿島へ傾く。
すると25分、右CKに昌子がヘディングで合わせて今季初ゴール。鹿島が先制に成功した。それまでの鹿島はビルドアップがせわしなく、磐田のサッカーにつき合っていたが、この得点により落ち着いて試合を進められるようになった。しかし、カウンターから次々とチャンスを作り出したが、土居が決定機を逃すなど、前半のうちに追加点は奪えなかった。
磐田も懸命にゴールを目指したが、2トップの守備意識が低く、ボールを奪われると常にカウンターを浴びることに。なんとか耐えていたが、72分にアダイウトンが失ったボールを素早くつながれ、途中出場の鈴木がGKカミンスキーと1対1に。絶体絶命のピンチだったが、突破を試みる鈴木のドリブルをカミンスキーが見事に阻止した。だが、これを松尾一主審はPKと判定。石井監督も「磐田さんには気の毒な形になった」と思いやったが、鹿島にとっては貴重な追加点。さらに77分には、小笠原のFKからオウンゴールで3点目。終わってみればセットプレーからの3得点で鹿島が3試合ぶりの勝利を手にした。
「前節の柏戦(0●2)から、安定した守備の形を修正できた」と笑顔を見せた石井監督。「安定した守備から攻撃に移ることができれば勝ち点を積み重ねられる」とひさびさの勝利を喜んでいた。(田中 滋)