レアンドロ、ペドロ・ジュニオール、渡邉という破壊力十分の攻撃陣をいかに抑えるかが勝利のポイントだと話していた福岡の井原監督。序盤は相手ボールへ圧力を掛けながら最終ラインを高めに設定して対応するやり方が奏功し、主導権争いを五分の状態で試合を進めることに成功した。
しかし、20分過ぎからはこの守備構造が崩れた。要因として挙げられるのは、攻撃から守備への切り替えスピードが低下したことだろう。狙いどおりの守備でボールを奪ってうまく攻撃につなげることができていた福岡だが、フィニッシュにつなげる一歩手前で相手の守備網にかかって前線の選手の後ろ向きの守備回数が増え、その結果、徐々に切り替えの速度や質が落ちていくことになった。
そんな福岡の状況に対して、神戸は奪ったボールをつなぐ精度が高く、また守備から攻撃への切り替えにもスピードがあり、効果的な攻撃の構築に成功。特に福岡の圧力が緩んだ藤田からのパスが冴えて良い形の攻撃が出始める。そんな好リズムが生まれた中で33分、ペドロ・ジュニオールからのパスで最終ラインの裏に抜け出たレアンドロが冷静にボールを流し込んで先制ゴールを挙げる。
レアンドロの先制ゴールによって主導権を握った神戸は後半序盤から畳み掛けた。48分、藤田の蹴った右CKにニウトンが高い打点のヘッドで合わせると、51分にはCKの流れから藤田のクロスに今度は岩波がヘッドで合わせてリードを3点差に広げた。さらに75分には橋本の左からのパスを中央で受けた渡邉が決めて4-0として、勝負をほぼ決めた。
以降、早めの選手交代を絡めることで積極的に前に出てきた福岡の反撃には遭うのだが、岩波を中心とする最終ラインだけではなく、チーム全体として丁寧な守備を最後まで実践して要所を締めた神戸。福岡の反撃を途中出場の坂田の1点に抑えて勝利を手にした。(島田 徹)