若手が躍動した横浜FM。指揮官のマネジメントが狙いどおり的中
前節の悔しい敗北(川崎F戦・2●3)で2ndステージ優勝の可能性がほぼなくなった横浜FM。しかし、この試合では4日後のルヴァンカップ準決勝に向けたマネジメントという狙いの先発陣でしっかりと結果を残した。目に違和感があった兵藤をメンバー外にし、小林、栗原をベンチに座らせ、前田、天野、遠藤ら出場経験の少ない若手を先発陣に組み込んだエリク・モンバエルツ監督。甲府はこの点に付け入るべきだったが、齋藤、マルティノスという横浜FMの強力な両サイドに立ち上がりから苦しめられた。1対1で止めることが難しいドリブラーを甲府はシャドーとウィングバック、ウイングバックとストッパーが連係して止めたかったが、38分の1失点目は左ストッパーの新里がマルティノスの切り返しに付いていけず、逆サイドの齋藤にパスを通された。後半立ち上がりにも伊藤のドリブルからのルーズボールをクリアし切れずに齋藤に2点目を喫した甲府は、ゲームプランに強運を付け足さないと勝ち点を手に入れられない展開になる。
前に出ざるを得ない甲府はカウンターを食らい、58分に齋藤のスルーパスから前田に決められて0-3。82分にはゴールキックをはね返されると、それを拾った齋藤が富樫に浮き球のパス。前がかりになっていた甲府のディフェンスラインは富樫に簡単に振り切られて4失点目を喫した。
3点目と4点目の間に中町、伊藤、マルティノスをベンチに下げる余裕があった横浜FMはルヴァンカップに向けて良い準備をして、勝利も手にすることができた。2ゴール、2アシストの齋藤が日本代表に追加召集されたことでルヴァンカップに出場できなくなるという、うれしい悩みが勝ち点3に加わったが、これをどう乗り越えるかが見どころになる。(松尾 潤)