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J1リーグ 第14節
10/1(土) 19:00 @ ノエスタ

神戸
3
1 前半 0
2 後半 0
試合終了
0
川崎F

Column 試合後コラム

[神戸]“初戴冠への”ハードワーク。これが今季の集大成

2016/10/3 6:00

 ボランチ藤田の左足がつった。その場に倒れ込み、高橋祥が引き延ばす。試合後、藤田は開口一番、「90分…ではないか、89分(走り切ったから)」と苦笑いだ。出場選手の中で最長距離となる11.56㎞を走り切った背番号14。ボランチの相方、ニウトンは決して運動量豊富なプレースタイルではない。「(ニウトンが)『キツイ』のは顔を見れば分かるし、『やろうかな』という気持ちにもなる」と微笑んだ藤田は、いまではニウトンとアイコンタクトでマークの受け渡しをこなせるようになったという。激しい球際、気合いのプレスバック。ニウトンの卓越したオン・ザ・ボールを支えた“オフ”の輝き。藤田から高揚感が伝わった。
 川崎Fに対抗した最大の武器は“前へ出る”守備だ。敵DFをつり出すパスワークを信条とする川崎Fに対し、藤田は「(裏にボールを)出されないようにボランチもFWも半歩寄せることができた」と語る。この“半歩”は、味方の連動を信じて初めて遂行できる。レアンドロは絶えずボールを追い、後方はマークに対して体を最後まで寄せ切る。素早く攻守を切り替え、ボールホルダーに自由を与えない。一の矢、二の矢が外されてもチャレンジ&カバーを最後まで貫く。信じた“半歩”が歓喜を呼んだ。
 長く神戸の代名詞はハードワークだったが、それは“J1残留への”原動力だった。それがいま、激しさへの妥協を許さないネルシーニョ監督の下、“初戴冠への”推進力として様相を変えた。高橋峻は「その良さが出せれば得点につながる」と自信を口にする。指揮官は同時に速さへの妥協も許さず、確実にゴールに迫るカウンターを確立させた。ペドロ・ジュニオールが欠場してもチームスタイルをピッチで体現し、アグレッシブな姿勢を貫徹した今節、神戸は今季の完成形にたどり着いた。
 それでも、「満足してはいけない」と高橋峻は気合いを入れ直す。神戸は2ndステージに風雲急を告げたが、疾風迅雷に終わりはない。最後の壁を越えるまで、より激しく速く、残り3節に立ち向かう。(小野 慶太)

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