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[日本代表]日本代表発表。指揮官が下した“変えない”という決断/日本代表特集

2016/10/3 6:00


Photo: © JFA
“西高東低”のメンバー選考。正否やいかに

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の本音があふれ出た、今回の代表選手選考だった。
 9月29日に発表された、ロシアW杯アジア最終予選2試合(10月6日・イラク戦、11日・豪州戦)を戦う日本代表メンバー。先月、初戦でUAEに1-2で敗れるショッキングなスタートを切ったハリルジャパンは、主に海外組の選手たちのコンディション不良が露呈した。さらに今回は、多くの海外組が所属クラブで先発出場の機会を失っている懸念も重なった。国内組登用を含めたメンバー刷新の可能性も叫ばれた中、結局指揮官はGK川島永嗣とMF永木亮太を選んだ以外は代わり映えのない面々を選択した。
 海外組至上主義。ハリルホジッチ監督は今回、よりその志向を強調していた。
「主力にはクラブで先発ではない選手が多い。ただ、海外と日本の差は歴然としている。(Jリーグ組も)毎節約50人は調査と分析をしている。永木、齋藤(学)、中村(憲剛)、大島(僚太)、小林(悠)、中島(翔哉)や井手口(陽介)も好きだ。ただ、例えば香川真司は世界有数のチーム・ドルトムントでシュールレ、ゲッツェというハイレベルな選手と競争している。必死に練習しないといけないし、彼らとは毎週連絡して先発で出られないぶんの補足練習も完璧にしている」
 Jリーグの選手をあえて列挙しながらも、それでも欧州に身を置く選手を優先する。まさに“西高東低”。持っている能力は高いが、試合勘と長距離移動による疲労の不安を抱える海外組を、時差ボケもなく万全な状態で戦えるが、指揮官が何より信頼する欧州レベルからは差のある国内組よりも優先した事実――。
 すべての善し悪しは、結果でしか測ることができない。今回の2試合で好成績を残せば、ハリルホジッチ監督は堂々と“したり顔”を浮かべられる。しかし先月同様の低調な出来に終われば、偏向した人選にさらなる批判があふれることは必至。指揮官が大きな責任を背負い戦う、10月シリーズ。それは自身の決断の正否も問われる、重要な2試合になる。(西川 結城)

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