Feature 特集

[日本代表]終了間際に日本を救った山口蛍の一撃/W杯アジア最終予選イラク戦マッチレポート

2016/10/7 15:25


Photo: Atsushi Tokumaru
まさに起死回生。ホーム・埼玉スタジアムで引き分けが濃厚だった後半ロスタイム。FKのこぼれ球に反応した山口蛍が地をはうようなミドルシュートを決めて日本が2連勝を飾った。しかし、課題は山積されたままで、手放しでは喜べない勝利だった。

硬さと緊張感に縛られるも劇的な勝ち点3

 どことなく、ピッチの選手たちのプレーからはいつも以上に硬さと緊張感が伝わってきた。
 先月、UAE相手に喫した敗戦。これ以上、ホームの舞台で失態を続けるわけにはいかないという強い意識、そしてハリルジャパンを取り巻く懐疑的な視線と、その喧騒。選手たちもそれらにまったく支配されずにプレーすることは難しく、自然と試合展開にも伝染していく。
 開始早々の3分。イラクはCKのチャンスからサード・アブドゥルラミールがヘディングを放つと、これが右ポストを直撃。いきなり日本は肝を冷やしたが、後にこのシーンが蘇ることになる。一方、日本のチャンスの多くは速攻から。縦にシンプルに速い攻めが目立っていた。そんな中26分、香川真司に代わってこの日トップ下に抜擢された清武弘嗣がスピードに乗ったカウンタードリブルから右サイドの本田圭佑にパス。本田はDFを引き付け、自分の背後を回り込んだ清武に戻す。清武がゴール前に入れたボールに最後は原口元気がヒールで合わせて日本が先制に成功した。
 引いてくることが予想されたイラクだったが、前に激しくプレーしてきた。日本の先制後も両者の攻守が入れ替わる展開が続く中、60分、イラクにFKを与えると、今度はアブドゥルラミールにヘディングシュートを決められてしまった。
 引き分けは負けに等しいハリルジャパン。山口蛍、浅野拓磨と選手交代で刺激を与えるが、原口の突破も浅野のシュートもゴールを割ることができず。しかし、6分のロスタイムが味方した。90分を過ぎて数分。敵陣深い位置でのFK。清武が蹴ったボールはDFにクリアされるも、こぼれ球に山口が右足を一閃―。ゴールネットが揺れた瞬間に埼玉スタジアムも歓喜に揺れ、日本は劇的な勝ち点3を手に入れた。(西川 結城)

関連カテゴリ

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会