■横浜F・マリノス
ゴールなくして決勝進出はあり得ない
スコアレスドローに終わった第1戦をどのように考えるか。悪い結果ではないが「最低限の結果。欲を言えば点が欲しかった」(中澤)ことも間違いない。第1戦と同じスコアの引き分けならば延長戦に突入するが、点を取り合っての引き分けでは敗退となる。客観的な条件ではG大阪がやや有利といったところだろう。
横浜FMの真価が問われる“後半90分”だ。中村を負傷で欠き、齋藤は日本代表に追加招集され、第1戦で栗原が左ひざを痛めて交代した。相手チームのように2戦目を見据えて先発選手をローテーションさせる余裕などない。常に全力で戦い、ようやく五分に渡り合える。中3日の連戦はタフなゲームに違いない。
ホームゲームとはいえ、劣勢を強いられることも想定しておくべきだ。GK榎本や中澤を中心とした守備陣が耐えしのぎ、反撃に転じたい。第1戦の後半は天野や前田が攻撃のリズムを作り、惜しいチャンスもあった。あとは「決め切ることにこだわりたい」(前田)。ゴールなくして横浜FMの決勝進出はあり得ない。
優勝した01年以来となる決勝の舞台へ。持っている力を結集させ、この難関を突破する必要がある。チームの顔である中村や齋藤に晴れ舞台を用意するためにも、粘り強く戦って勝機を見いだしたい。(藤井 雅彦)
■ガンバ大阪
アウェイゴールという武器を奪い取れ
第1戦は相手GKの好守に泣き、スコアレスドローに終わったG大阪。第2戦で移籍後初めて横浜FMのホームに乗り込むことになるアデミウソンは「試合はまだオープンな状態。両チームに同じだけチャンスがある」と展望した。ただ、アウェイゴールという武器を手にする可能性があるのはG大阪だ。「死力を尽くして、次の日曜日は戦いたい」と3年連続の決勝進出に意気込む長谷川監督だが、敵地でゴールをこじ開ける準備は整えている。「2戦とおして勝ち上がること」を見据え、第1戦で温存された遠藤保仁と長沢も万全の状態でスタンバイ。直近のリーグ戦2試合で計7失点を献上していた守備陣も、GK東口とオ・ジェソクの代表組不在を感じさせることなく、公式戦では実に9試合ぶりの無失点で切り抜けた。
「本来目指すスタイルを少しは取り戻せた」と攻守に連動するアグレッシブさへの手ごたえを口にした丹羽ではあるが、第2戦のポイントは万全の状態で送り出される攻撃陣に勝負強さが備わっているか否か。第1戦では後半、倉田や大森ら2列目の運動量が極度に低下。劣勢を招く遠因となっただけに、フレッシュな時間帯で確実にアウェイゴールを奪いたい。攻め切った先にこそ、3年連続の大舞台が待つ。(下薗 昌記)