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[日本代表]待ち受ける最難関ステージ/W杯アジア最終予選豪州戦プレビュー

2016/10/10 6:01


Photos: Getty Images, © JFA
難しい試合だが、コンディションは日本が上

 2015年3月に誕生したハリルジャパン。ここまで、アウェイでのイラン戦(1△1)など厳しい試合も経験してきたが、日本と同等、それ以上の力を持つ相手と真剣勝負する機会にはほとんど恵まれなかった。
 W杯アジア最終予選。敵地・豪州戦―。
 今回は間違いなく、ハリルジャパンにとって最も難しい一戦となる。相対するのは、日本が過去W杯予選で4分2敗と勝利のない豪州。前回のブラジルW杯アジア最終予選第7戦、日本がW杯出場を決めた埼玉スタジアムでの一戦も、90分に本田圭佑のPKで同点に追い付いての歓喜だった。日本が真剣勝負で豪州に勝てていないという事実。それでも、今回は4位に沈む現状から浮上するために、この難しい敵地戦で勝ち点3を奪いにいく必要がある。
 舞台は南半球の大都市、メルボルン。季節は冬から春に移る境目だが、連日冷たい空気が街を覆っている。日本はイラク戦翌日にチャーター機で日本を出発し、8日に当地入り。厳しい戦いになることが予想されるが、環境自体は食事面、衛生面など特に問題のない豪州。一方、相手はサウジアラビアとのアウェイ戦のあとに、この試合を戦う。中東の熱暑から、長距離移動を経て帰国し、迎える日本戦。「寒いぐらいのほうが体は動く」と本田は語るが、ある意味では豪州より日本のほうがコンディション面で充実している。それだけに言い訳は許されない。
 イラク戦はギリギリの勝利だったが、「良い雰囲気を持ってくることができた」と清武弘嗣はポジティブに語った。その清武はトップ下で攻撃をけん引し、運動量豊富に戦った。当然同じ位置には香川真司も控えるが、イラク戦の出来を考えれば彼を代える理由は見当たらない。「イラク戦の1点目の形は理想。ただ、縦に速い攻めだけではなく、もっと自分もボールに触ってゆっくりする場面があってもいい。それは試合の中で判断したい」。清武が語った攻撃の緩急の使い分け。それはこの敵地戦で日本が冷静に戦えるか否か、そのカギを握るテーマとなる。(西川 結城)

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