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[日本代表]引くか、前から行くか。最前線の戦術的タスクやいかに/W杯アジア最終予選豪州戦ポイント

2016/10/10 6:01


 8日のメルボルンでの初日の練習。グラウンドを走る選手たちの集団に、岡崎慎司がいなかった。一人チームから離れて、マットの上でトレーナーとともにストレッチを行い、簡単な調整のみでロッカールームへと消えていった。岡崎はイラク戦で左足首を痛めていた。試合後も、テーピングをぐるぐる巻きにしてスタジアムを後に。9日の練習にも姿を表さなかったため、ベンチスタートになることが濃厚だ。
 そこで先発候補として浮上するのが浅野拓磨だ。6日のイラク戦(2○1)では岡崎に代わって途中出場を果たすも、チャンスを決めることができなかった。浅野の先発で記憶に新しいのは先月のタイ戦。アウェイで2-0の勝利を挙げた試合で、浅野は後半にゴールを決めて勝利に貢献していた。
 日本の最前線の1トップは、チーム全体がどこから相手にプレッシャーを掛けていくか、その“高さ”によって、誰が出場するかが決まる傾向にある。球際で激しくデュエルをしかける高さを、敵陣深い位置、ミドルゾーン、そして自陣に引いたエリアと、3段階に分けている日本。タイ戦ではカウンター攻撃への対応に難のあった相手に対して、まず日本は一番低い位置に構えてからプレスを敢行。相手をおびき寄せて、ボールを奪った瞬間に浅野がスピードを生かしてスペースへと走り込むという戦術がハマった。
 迎える、豪州戦。アウェイ戦の定石どおり、まずは守備的に引いたところで構えるのか。それともあえて前に出て積極的に圧力を掛けるのか。後者を選択すれば、出番が濃厚な浅野に求められるのは、走力を生かした敵陣での果敢なプレッシング。日本のスピードスターの戦術的タスクにも注目だ。(西川 結城)

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