Photos: Atsushi Tokumaru
試合を決した先制点。興梠は自身初のハットトリック達成
力の差を見せ付ける完勝劇だった。
第1戦はホームで敗れている(1●2)FC東京は、立ち上がりから前への勢いを持って入り、ペナルティーエリアに侵入する場面を作った。だが、高い位置からのプレッシングに対して徐々に相手が適応し始めると、流れはホームチームへと傾いていく。
浦和が勝利を一気に引き寄せたのは24分のことだ。バイタルエリアでボールを動かしながらスキをうかがうと、高木のスルーパスに興梠が反応。一瞬の動きで中央を切り裂くと、最後はDFに寄せられながらもゴール右に流し込む技ありのシュートで浦和が先制に成功する。
これでトータルスコアは3-1。アウェイゴールを二つ奪われているFC東京にとっては、勝利には3点が必要な状況となった。
この失点によるダメージは明らかだった。その後はFC東京の前線からのプレスに緩みが生まれ、中盤以降との連動性を失ったことで、浦和の猛攻を真っ向から受けることに。38分にはまったくボールに触れることができないまま、駒井のクロスから再び興梠に決められて勝負あり。この時点で試合の大勢は決まってしまった。
後半は選手交代を駆使しながら変化を加えてきたFC東京に対し、浦和はピッチを広く使ってスピードのある攻撃を展開。53分には駒井が奪ったPKをまたしても興梠が決めてハットトリックを達成。3年ぶりの決勝進出に花を添えた。
一方、FC東京は81分に東のパスを受けた中島が一矢報いたが時すでに遅し。奪われてはいけない先制点を取られた時点で、逆転勝利は現実的ではなかった。橋本をCBに入れた急造のディフェンスラインの奮闘もむなしく、準決勝での敗退が決まった。(林 遼平)