■ファジアーノ岡山
総合力の真価を問われる一戦。「まずは守備」から
前節の松本との上位対決(1△1)は後半早々に退場者を出して数的不利となった中で先制を許したが、終盤に同点ゴールを奪い勝ち点1を獲得した。「『1』で満足せざるを得ない展開になってしまった」(岩政)ことを踏まえれば十分な結果だが、「(前節の)勝ち点1をどういう意味にするかは次に懸っている」(矢島)。2位以内の自動昇格を目標に据えるならば、3位・C大阪をホームに迎える今節は勝ち点3が必要だ。
そして、今節はチームの総合力の真価を問われる一戦でもある。渡邊と押谷が出場停止となり、澤口が負傷により出場が微妙な状況となった。長澤監督は「誰がどう出ても勝ち点を積み上げてきたチームだし、そういうチームを作ってきた」と平然と語るが、ベンチメンバーも含めて総合力を示せるか。個々の能力が高いC大阪を上回るためには、11人だけでなくチーム全員の力を結集して最大値を生み出せるかどうかが重要なポイントになるだろう。
堅実に試合を進めて勝機を見いだしていく力を備える岡山にとって、「まずは守備」(矢島)の優先順位は動かせない。今節も我慢強く戦うことが勝利の必須条件となるが、我慢するだけで勝ち点3は奪えない。満員になることが予想されるCスタのエネルギーを背に受け、アグレッシブさを前面に打ち出してC大阪に自由を与えない時間帯を作る必要がある。(寺田 弘幸)
■セレッソ大阪
試合の締め方、指揮官対決が見どころ
勝ち点差4で迎える5位・岡山との今節が、自動昇格を争うビッグゲームであることは間違いない。ただし、C大阪に問われていることは、これまでの試合と変わらない。相手の守備をこじ開けること。そして、先制したあとの試合運び、試合の締め方だ。
第15節(2◯1)での対戦時は、扇原(現・名古屋)がパスで左右に揺さぶることで相手の守備を横に広げ、クロスから2得点を挙げた。今節も、ダブルボランチの展開力で広げた岡山守備陣のスペースを、2列目の杉本や清原が突いていきたい。
また、前節の岐阜戦(3○2)、前々節の清水戦(1●2)と、直近2試合で、C大阪はいずれもリードして迎えた後半の終盤に2失点を喫している。今節、勝利をつかむためには、ラストの時間帯をしっかり乗り越えることが必要だ。ロングスローを含めた相手のセットプレーや、クロスからのこぼれ球には最大限の注意を払いたい。韓国代表から戻ってくるGKキム・ジンヒョンに懸かる期待も大きい。
また、今節は指揮官の対決も見どころ。大熊監督にとって長澤監督は、10年の途中から11年にかけてFC東京で監督を務めていたときのコーチ。「継続的に時間をかけて、しぶといチームを作っている」とそのチーム作りを評価するが、「スキを見せない戦いで勝ち点3をつかみにいく」と勇躍、岡山へ乗り込む。(小田 尚史)