群馬が長崎を返り討ちにした。群馬は序盤、長崎の圧力をもろに受け、ロングボールを蹴り返すのが精一杯。しかし、プレスをかいくぐろうとせずに、シンプルに縦に蹴るという割り切った戦いを選択したことで、長崎のプレスの矛先がにぶっていった。
均衡が破れたのは41分だった。群馬は、長崎のミドルパスを坪内がカット。頭でセンターライン付近の高橋へつなぐと、ぽかりと空いたスペースを高橋が一気に独走。バイタルエリアまで持ち込むと、右足を振り抜き、豪快にネットを揺らす。衝撃の一撃で長崎の勢いを止めた高橋は56分にも、瀬川のスルーパスを受けてペナルティーエリアへ侵入すると、2点目を流し込んで、試合の主導権をたぐり寄せる。高橋は「1点目、2点目ともにスペースがあったので思い切り打った。うまくゴールに収まってくれた」と会心の2ゴールを振り返った。
2点リードで試合の主導権を完全に掌握した群馬は、気落ちする長崎を横目に、攻守に迫力あるパフォーマンスを見せて相手を圧倒。後半ロスタイムには、今夏新加入のイ・ガンウがJ初ゴールを決めて締めくくった。服部監督は「長崎の圧力が強かったが、奪った瞬間に素早く前へ出ていくことで相手を崩せた」と、プランどおりの戦いであることを強調した。長崎を下した群馬は、10月3試合で2勝1分と負けなし。降格圏の21位・北九州との勝ち点差を『8』とし、J2残留がはっきりと見えてきている。(伊藤 寿学)