前半は首位・札幌が力の差をまざまざと見せ付けた。強風が背中から吹き付ける追い風の力も借りて愛媛陣内に攻め入ると、一方的にゲームを進める。26分に都倉のシュートミスのこぼれ球に反応した内村が先制点を決めると、その後も複数の決定機を創出。「欲を言えば追加点を取っておきたかった」と四方田監督は語ったが、その流れを見る限り、後半も札幌が優位にゲームを展開するものと思われた。
しかし、エンドが変わると流れも完全に変わった。流れを変える攻撃の切り札としてベンチに控えていた表原が後半頭からピッチに立つと、その表原を中心に愛媛が躍動。後半立ち上がりから決定機を作り上げて札幌を自陣に押し込み、72分に札幌守備陣の裏を突く安田からの縦のロングパスに瀬沼が反応して同点弾。その直後に札幌の中原にJ2初ゴールを許すも、それでも心折れることなく攻勢を強めた愛媛は、78分にセットプレーの流れから白井がゴールを射抜いて再び同点。
その後も攻撃陣を増やして猛攻をしかけ、勝利への強い執着心を見せた愛媛。終了間際には阪野がGKと1対1の場面を迎え、劇的逆転の可能性もあったが、GKク・ソンユンのビッグセーブに阻まれ、勝利まであと一歩届かなかった。(松本 隆志)