最下位の北九州と19位の讃岐という残留を争うライバル同士の一戦は、攻守がかみ合った北九州の完勝に終わった。自身初のハットトリックを達成した原の活躍が勝因であることは確かだが、攻守での前への意識と切り替えの速さと連続性もカギとなった。
完勝を収めた北九州ではあるが、序盤は讃岐に押し込まれた。それは中盤でのセカンドボール奪取で遅れを取り、そこからのショートカウンターのスピードに対応できなかったから。その結果、CKを連続して与えたが、そこできっちりとはね返すことができたことが勝利への源流となった。
序盤の劣勢を耐えた北九州は最初の絶好機をモノにする。23分、小手川の左からのクロスに原が頭で合わせた。この先制点で北九州に積極的な姿勢が生まれ、それは相手ボールへの鋭い寄せ、縦パスの増加、ボールを奪ったあとの攻撃への切り替え、再び失ったあとの連続した守備への切り替えとなって表れた。そして、主導権奪取に成功し、57分と76分の原のゴールを導いた。
残留争いの大一番で6試合ぶりの勝利を手にした北九州は得失点差で金沢を上回り最下位を脱出。敗れた讃岐は、19位はキープしたものの、ボトムまでの勝ち点差が『2』に縮まり、危機感が増す結果となった。(島田 徹)