Photos: Atsushi Tokumaru
大宮は終盤の猛攻しのぎ年間勝点4位に浮上
年間勝点4位浮上を狙う大宮と、降格回避のために勝利しか許されない湘南。互いの立ち位置こそ違えど、一つもポイントを落とせないという点で共通する両者の対戦は、それぞれの持ち味が交互に発揮される立ち上がりとなった。
まずは大宮がボールを持って試合を進め、15分を過ぎたあたりから湘南のプレッシャーが牙を剥き始める。やや劣勢に立たされた大宮だったが、29分に江坂、ドラガン・ムルジャの絡んだ崩しから家長がシュートを放つと、31分に先制点を奪取する。右サイドでの横谷のFKに湘南GK村山が飛び出したものの触れず、こぼれ球をムルジャが左足でプッシュした。
戦前から先制点の重要性を強く認識していた大宮は、ここから狙いどおりにペースを握る。「1点を取ったあとはわれわれにとってやりやすい状況になった」(ムルジャ)。36分には泉澤が大山とのワンツーから抜け出して追加点。その後も44分に泉澤、ロスタイムに家長がそれぞれ決定機を迎え、余裕のある試合運びで前半を終えた。
後半になると湘南は長谷川とジネイを同時投入して反撃を図ったが、52分に大宮がリードを広げる。ムルジャがセットプレーの流れからヘディングを決め、大宮は前節・鹿島戦(3○1)に引き続き3-0というスコアを手に入れた。
しかし、ここからの湘南の粘りは特筆すべきものだった。やや統一感を欠くようになった大宮に対して攻守ともに先手を取り、押し込んでいく。77分にジネイの得点で反撃の狼煙を上げると、83分に再びジネイがゴールネットを揺らす。1点差に迫ってなおも攻勢を強めたが、ラストプレーとなった山田のヘディングは枠を逸れ、大宮に軍配が上がった。
勝利を収めた大宮が年間勝点4位浮上に成功したのに対し、湘南はJ2降格が決定。来季は3年ぶりとなるJ2での戦いに身を投じることになる。(片村 光博)