またも引き分け。井手口の2発にやられた横浜FM
横浜FMはルヴァンカップ準決勝敗退の無念を晴らすべく、G大阪とのリーグ戦に臨んだ。約2週間前の準決勝第2戦(1△1)では守備時に相手ボールに圧力を掛けられなかった。その反省を踏まえ、今節は序盤からプレスに走り、G大阪から自由を奪った。守備を統率した中澤が「やっていてみんな手ごたえを感じたと思う」と語る納得の出来だった。
良い守備は良い攻撃につながる。32分、富樫が素晴らしい先制点を叩き出す。齋藤の縦パスに反応した金井が絶妙なスルーを見せると、富樫は見事なファーストタッチで抜け出して右足を振り抜く。「トラップで決まった。相手DFとGKが困る場所にボールを置けた」と自画自賛の今季5点目を挙げた。
先制を許し、全体的に低調な出来のG大阪だったが、唯一キレのある動きを見せる選手がいた。ボランチの井手口だ。守備では鋭い出足でボールを奪い、攻撃に移ると相手ペナルティーエリア内へ果敢に侵入。そして、この日はフィニッシュも冴えていた。1点ビハインドで迎えた前半ロスタイム、こぼれ球をトラップすると迷わず左足を振り抜いて同点弾。後半に入って米倉のミスから齋藤に勝ち越し点を許したが、井手口は88分に今度は右足でミドルシュートを叩き込む。成長著しい20歳の若者が、ルヴァンカップ決勝の疲れを引きずるG大阪を救った。
二度リードした横浜FMは勝ち切れなかったという悔恨の念が残る。パフォーマンスは悪くなかっただけに勝ち点3が欲しかった。ファインゴールに屈したという見方もできるが、2ndステージに入ってリーグ2位タイの6引き分け。内容が良くても勝ち切れない現状を象徴するドローゲームとなった。(藤井 雅彦)