リーグ戦2試合を残し、早くもホーム最終戦を迎えた。試合後には最初に長谷川亨社長、次いでエリク・モンバエルツ監督がセレモニーで挨拶を行った。この日の引き分けで2ndステージの優勝争いから完全に脱落。契約非更新選手が発表されるのは先の話であるため、セレモニーは淡々と、粛々と行われた。
当面の目標はベスト16に残っている天皇杯のタイトルだろう。そのためにも中澤は「残りのアウェイ、アウェイのリーグ戦をしっかり戦って勝ち点6を取りたい」と強調する。トーナメント戦の要領で勝ち続けることが、天皇杯制覇に欠かせない勢いを生むはずだ。
それと並行して、クラブはすでに来季に向けた動きをスタートさせている。選手補強について長谷川社長が「二ケタ得点できるFWの獲得は急務」と宣言。公の場であらためて発する必要はなかったが、優勝を争うための得点源が欠かせないのは紛れもない事実。結局のところ今季もストライカー不在に泣いたのだから。
監督人事にも注目が集まる。モンバエルツ体制で2年間を過ごし、多くの若手選手が戦力として計算できるようになった。この日の先発には富樫やパク・ジョンスといったルーキーの名前があり、喜田や前田、天野も貴重な実戦経験を積んだ。指揮官の手腕について長谷川社長は「若手を上手に引き上げてくれることは評価している」と話しており、選手層という点ではほとんどの選手がピッチに立てるレベルになった。
しかし、である。リーグタイトルを狙うという点で、物足りなさが残るのも事実。若き力が伸びた半面、実績あるベテラン選手をコントロールし切れていない。ベテランと若手の融合は大きな課題であり、フロントには勝つための人事が求められる。(藤井 雅彦)