C大阪今季ホーム成績7勝4分7敗27得点29失点
今季、何度もホームで見た光景がまたも繰り返された。後半ロスタイム、山村の劇的な同点弾で敗戦こそ免れたC大阪だが、ホームで先制したあとに逆転されるのは今回で5度目。畳み掛けることができず、しのぎ切ることもできない。自分たちの“庭”で、滅法勝負弱い。
今節の2失点はともにアクシデント性が強く、不運な面もあった。ただし、失点に至る過程が良くない。後半開始から相手の攻撃を受け、CKの流れから喫した1失点目。2失点目のPKにつながった場面にしても、自分たちがボールを保持している状態での失い方が悪かった。
反省が生かされないパフォーマンスは大いに問題だが、かつてレヴィー・クルピ元監督に「サポーターの熱気で相手を圧倒できる圧力鍋」と称されたキンチョウスタジアムの熱気が少しずつ薄れていることも気がかりだ。柿谷らの活躍もあり、チケットが完売することも珍しくなかった13年などは、スタジアム全体が立錐の余地がないほどの来場者で埋まり、熱狂空間を生み出していた。もっとも、J2を舞台に2年目となった今季も、開幕直後や第29節の松本戦(0●1)などは熱い空気が充満していた。そういった大一番を落としたことや、拙い試合運びを繰り返したことで、いまのホームゲームは、リードしていても、ふとしたミスで不穏な空気が流れる。どこか重苦しいムードが漂う現状のホームゲームに、クラブとして強い危機感を持たないといけない。
今季のリーグ戦も残り5試合。うち3試合がホームだ。“負けなかった”今節の劇的な引き分けを流れを変える契機と捉え、監督、選手、サポーターが一体となり、今度こそホームで相手を凌駕できるか。J1自動昇格へ向けたシーズン終盤。“セレッソ大阪”のクラブ力が問われている。(小田 尚史)