退場者を出し10人になったチームが機能性を高めることは往々にしてあるが、今節もその例に該当する試合だった。しかし、10人の時間が長過ぎた岡山は、金沢の執念に屈することとなった。
岡山は前半、金沢の勢いに押されて時間を過ごし、43分に岩政が退場する劣悪な試合展開に足を踏み入れた。しかし、「(相手が)10人になって余計に自分たちが難しくなった」(森下監督)金沢に対して、岡山は大黒柱の岩政がいなくなってもバタバタしない。4バックにシステムを変えて自陣でブロックを組み、奪ったボールを前線の赤嶺に預けて後ろから出ていくサッカーに転換。後半開始早々の49分には矢島が右足を一閃して狙いどおりに先制点を奪取した。
その後も矢島が獅子奮迅の活躍でチームをけん引していったが、「セットプレーで点を取られたことがゲームを難しくした」(竹田)。75分にFKから金沢が岡山のゴールをこじ開けると、一進一退の攻防が繰り広げられていく。そして、後半ロスタイムに入って疲労の色が濃くなってきた岡山は、反撃に出ようとした矢先に矢島が自陣でボールを失う。金沢はこの相手の致命的なミスを逃がさず決勝点につなげ、降格圏を脱出する勝ち点3を手繰り寄せた。(寺田 弘幸)