前半は千葉の長谷部監督代行が「立ち上がりから終始守備に追われた」と言葉にしたように、完全に徳島のペースで進んだ。特に佐藤晃大の前線からの守備が目立ち、攻撃では今季2度目の先発起用となった前川がアクセントとなって攻め立てる。木村のポジションも効果的で常にフリーで前を向き、数多くの好機を作り出した。すると、19分に決定機。立ち上がりからの流れを生かして波状攻撃をしかけ、決め切れずとも常にセカンドボールを徳島が拾っていくと、カルリーニョスがミドルシュート。そのこぼれ球に佐藤晃大が詰め、良い流れのまま先制点を決めた。その後も前半は終始徳島ペースで折り返す。
後半は風上に立った徳島。さらに攻勢を強めるかと思われたが、68分に千葉が長澤を投入したころから、前半と打って変わって相手陣内へとまったく攻め込めなくなる。千葉はバイタルエリアを狙いながら両サイドからのクロスボールも有効に活用し、同点は時間の問題かと思われた。
しかし、徳島は石井を投入し、藤原をアンカーにポジション変更させて中央から攻められるリスクを軽減。決して攻め込まれなくなったわけではないが、この采配が的中して最後のところでは体を張り、千葉に得点を許さない。終了間際に危険な場面も迎えたが、守護神・長谷川徹のファインセーブもあって徳島が貴重な勝ち点3を挙げた。千葉はJ2初の4連敗で12位に後退した。(柏原 敏)