■ガンバ大阪
アデミウソンと岩下。攻守で頼りになる二人の帰還
前節、横浜FMを相手に痛恨の引き分け(2△2)を喫したことでリーグ王者奪回の夢は完全に断たれた。4年目の長谷川ガンバにとって、ホーム最終節を“終戦”の状態で迎えるのは初めてだが、倉田は言う。「ガンバに消化試合はない」。その言葉は決して、建前ではなく、リーグ残り2試合でチームが目指すのは年間4位の確保である。
「天皇杯の結果次第だが、4位が来年のACLにもつながる」(長谷川監督)。天皇杯を獲得して、ACL出場権を取るのが現状の最優先課題だが、仮に3連覇を逃しても他チームの結果次第では年間4位にACLの出場権が回ってくる可能性がある。
そんな天皇杯に向けてはずみをつけるのが新潟戦である。チームは直近の公式戦6試合で勝利がない。敗れたのはアウェイ浦和戦(2nd第14節・0●4)と同点の末PKで敗退したルヴァンカップ決勝の浦和戦のみだが、消化不良感の強い試合が続いている。「スッキリ勝ちたい」と倉田が話す新潟戦に向けては頼りになる男が帰ってくる。アデミウソンが出場停止から復帰するだけでなく、最終ラインには岩下の起用が濃厚だ。残留争いの渦中にある新潟は決して簡単な相手ではないが、ホーム最終節をきっちり勝利で飾りたい。(下薗 昌記)
■アルビレックス新潟
勝ち点を奪うためにリスク管理を徹底
J1残留争いは、ライバルである磐田、甲府、名古屋と勝ち点3差以内のため、最終節までもつれこむ可能性も高くなった。まずは今節、勝ち点を確実に積み上げることが新潟にとって最大のミッションとなる。
前節・浦和戦(1●2)は、3週間のリーグ中断期間に整理したコレクティブな守備で、浦和のコンビネーションを封じることに成功。ボールを奪い、カウンターで相手ゴールに迫る狙いどおりの形で何度もチャンスを作り、先制されたあともカウンターで同点に追い付いた。ただ1-1で迎えた90分、攻め込んでいた流れでボールを奪われ、カウンターから失点。CB西村が「そこは反省点。チャンスを作ったあとがピンチだと監督に言われていたので再確認したい」と話すように、チームはリスク管理の意識を高め、修正を図っている。
「ガンバは選手個々の力があるので、スキを見せたらやられる。我慢しながら少ないチャンスをモノにできたら」と話すのは成岡。「この状況でやるべきサッカーは分かっている。見ている人が楽しいかは分からないが、勝ち点を取らないといけない」(成岡)。粘り強い守備と走力は新潟の武器。それを最大限に発揮できる堅守速攻に磨きをかけて、敵地に乗り込む。(野本 桂子)