前節・金沢戦(1●2)の翌日、今節の京都戦を岩政と赤嶺の二人を出場停止で欠いて臨むことになり、長澤監督は「人間万事塞翁が馬という言葉の意味を調べてこい」と選手に伝えた。
世の中のすべてのことは何が幸いして何が禍するか分からない。禍福は転々として予測できないことを例えた言葉で、指揮官はチームをけん引してきた二人の不在が禍だとは限らないことを選手の意識にすり込んでいる。
強烈なリーダーシップでチームを統率してきた岩政も、最前線で体を張って攻守をリードしてきた赤嶺も、誰かが代わりを務められる選手ではないが、ゲームキャプテンを託されるだろう竹田は「いないときこそ僕らがやらないと」と勇み、攻撃陣を操る伊藤は「代わりに出る選手の良さを引き出していけば」と冷静に語る。
ピッチに立つ責任を負い、チームのために自分ができることをやり抜く岩政と赤嶺の背中を見て成長してきた選手たち。その成長した姿を見せられれば、岡山は大きな一歩を踏み出せるだろう。今節はピンチではない。チームが自信を深める大きなチャンスである。(寺田 弘幸)