判定と復帰の岩下に助けられ、消化不良感のある勝利
年間勝点4位確保に燃えるG大阪と、残留に向けて勝ち点3が義務付けられている新潟。両者の激突は、主審の判定が試合の流れを一変させた。
前線からアグレッシブにボールを奪いたいG大阪。その姿勢は5分に得点として結実する。最終ラインで西村からボールを奪ったアデミウソンがGK守田との1対1に持ち込み、冷静に蹴り込んで先制。
しかし、レオ・シルバのボール奪取とラファエル・シルバの推進力を生かして新潟がカウンターで反撃。35分にはCKの流れからラファエル・シルバが蹴り込んで同点。新潟が確実に主導権を握り返していた。
ただ、「最後まで11人で戦いたかった」と片渕監督が嘆いたように、51分にラファエル・シルバが二度目の警告で退場すると、60分、G大阪がPKを奪取。遠藤が冷静に蹴り込んで追加点を挙げた。
それでも新潟は単発ではあるが、カウンターで反撃。好機を作りながらも突き放し切れないG大阪に冷や汗をかかせた。しかし、青黒の最終ラインでは2nd第4節・福岡戦(0△0)以来の先発復帰となった岩下が、さすがの存在感を発揮。84分にはクロスのこぼれ球を舞行龍が蹴り込んだところをゴールライン上でクリア。背番号8の踏ん張りがなければ、最悪の結末でホーム最終戦を終えてもおかしくはなかった。
「ホームで取りこぼした試合が痛かった」とGK東口はチャンピオンシップ出場を逃した要因を振り返ったが、ホームでは今季、福岡や湘南など下位に引き分け。ホーム最終節でもあわや悪癖を繰り返しかねない展開だった。消化不良感は否めないが、それでも辛うじて勝ち切ったG大阪。ただ、この日一番存在感を残したのは、判定で試合の流れを決定付けた岡部拓人主審だったことは間違いない。(下薗 昌記)