開始11分で、勝負は決まった。
第15節で対戦したときにJ2ワースト記録タイの8失点で0-8と大敗していた群馬は、その借りを返すべく清水を迎え撃った。だが、清水の2トップ・大前、チョン・テセを止めることは不可能だった。群馬は再び、惨劇の“被害者”となった。
開始4分、群馬は清水の右SB三浦にクロスを許す。そのクロスは、ゴール前ではなく、ペナルティーアーク付近。群馬守備陣は、一瞬、足が止まった。そのスキを見逃さなかった大前が右足のボレーで放ったシュートは、うなりを上げて一直線に群馬のゴールネットをせり上げた。
群馬はショックを癒す時間もなかった。11分、今度は右からのクロスの折り返しを、ゴール前に張っていたチョン・テセにパワーで押し込まれて2失点目。大前、チョン・テセは4試合連続のアベック弾となった。服部監督は「あの2トップは持っているモノが違った」と白旗を上げた。
2点ビハインドで後半に入った群馬は69分にもチョン・テセに技ありのゴールを決められて、0-3。捨て身で攻めにいった80分には、北川に4点目を奪われて、今回も惨敗となった。
J1自動昇格を狙う清水と、J2残留を狙う群馬。両チームの間には、小細工では埋めることのできない、とてつもなく大きな差が存在していた。(伊藤 寿学)