前半終了間際、45分のディエゴの一発退場が、拮抗した試合の大きな転機となった。
前半、[3-5-1-1]を機能させ、松本にあまりシュートシーンを作らせなかった山形。しかしディエゴの退場を受け、「割り切って(失点)ゼロでいく」(石川)とやや深い位置に5枚と3枚のブロックを敷く。ボールを奪ったあとは前線に残した大黒に絡むように、中盤から川西と松岡が飛び出していった。
「前への推進力は持っているし、カウンターのパワーもあるので、それが半減したことは間違いない」とディエゴがピッチから消えた山形を見ていた反町監督。ただし、「それはそれでゲームの展開上は難しいなと思っていた」と中央を固める山形を攻めあぐね、互いに得点への糸口の少ない時間が続いていた。
それでもボールを保持し押し込むことで、松本は敵陣でのセットプレーが増えていた。80分には高崎に代えて三島を、83分には後藤に代えて宮阪を送り込むと、その宮阪のファーストプレーとなるCKから、ニアに飛び込んだ三島がヘディングシュート。これが枠をとらえ、松本がついに均衡を破ると、1-0で試合は終了。
勝負どころを逃さなかった松本は14試合負けなし。清水に暫定で奪われていた2位の座も奪い返した。(佐藤 円)